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蟻の一穴 [日記]

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Nikon D850 Ai AF Nikkor 55mm AI AF Micro-Nikkor 60mm f2.8 D

これが禅譲というものなのだろう。出馬を表明している岸田、石破両氏は既に霞み始めている。現職官房長官の菅義偉氏に、党内世論は集約されつつあるからだ。党員選挙を省くという二階幹事長の鶴の一声がその流れを決定づけている。

コロナ渦に政治空白は許されないというが、安倍総理は次の総理が決まるまで職責を全うできる体制にある。大平総理や小渕総理などのように帰らぬ人になったわけではないのだ。危機管理のしっかりできている体制のもとにあるのだから、全党員に投票の権利行使を認める方法が真っ当な選択だ。

現在の野党の不甲斐なさからすれば、次の衆議院総選挙でも自民党が負けることはないだろう。しかし、蟻の一穴がないわけではない。今回、党員投票を認めなかったならば、ひとつ党幹部を懲らしめてやろうと考える党員、あるいは自民党の旧態依然とした体制を好ましいと思っていない無党派層は、少なからず出てくることだろう。それが蟻の一穴である。

総選挙が間近に迫っていることを考えると、目の前の楽な道ではなく、たとえ難路であっても将来の党勢拡大、特に新人の発掘などを見据えた道を辿っていくべきなのであろう。

因みに、写真はわが水戸の家の庭で咲き始めたサルスベリである。南関東では既に盛りを過ぎているが、北関東ではこれから。遠くから見ると夏の強い光にも負けない、鮮烈なサルスベリの花であるが、こうして接写するとあまり美しくはない。

安倍一強時代はまさに、サルスベリのように近くに寄ってみないと分からない、美しくない部分があったことだろう。政治はそういうものであるが、メディアの追求が弱かったこともあり、最後までその部分に覆い隠されていた安倍政権だった。

しかし、花の散り際は無残なものである。安倍一強を支えた菅氏が新しくきれいは花を咲かせることができるのか、それは「神のみぞ知る」である。

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