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2011年8月の短歌「盛夏」 [Super-Angulon 21mm f3.4]

裏道に迂回せざるを得ず夏の早朝ショベルローダの来て

ゲリラ豪雨やみて面をあげ見れば滴りとなりわが顔濡らす

みどりのままに落ちし虫食い櫟葉をジョギングシューズ二足にて踏む

あらためてまわり見渡し針葉樹のもとに休みぬ三周ののちに

本日のノルマ六周、盛夏には盛夏の鍛錬今年もこなす

節電の夏の連続十六日休暇ひたすら林下を走る

二週間ぶりの都心に涼しげな風吹く総理辞任は決まり

数人のひとの輪三つできておりいずれもランチのプラン語らう

一組はどうやらカレーに決まりたり「暑い夏にはやっぱカレーしょ」

雨音に聞き逃したるJR運行情報あらためて聞く

またしても人身事故にて上下線ともに運転見合わせひと動きだす 

折りたたみ傘をたためばポキポキと骨折れる音ひびく地下道

(毎月1回、結社誌「短歌人」に出稿している短歌作品を掲載します)

Fh000007_2

Leica M7 Super-Angulon 21mm f3.4
Kodak BW400CN



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