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写真日乗2014/11/22〜世界糖尿病デーのこと〜 [Elmarit 28mm f2.8(第3世代前期)]

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撮影:2014/11/21 ミューザ川崎
SONY α7s Elmarit 28mm f2.8 3rd

ちょっと前のことなのであるが、今月14日は、国連が定めた「世界糖尿病デー」だった。そのポスターが、山手線の車両に昨日まで貼られていたという。また14日の夜は、ブルーのライトアップが全国でなされたようだ。私はその両者を見逃してしまったが、私はいま、膝の前十字靱帯再建手術を受けるために血糖値を下げ安定化させる取り組みに勤しんでいる。まさに他人事ではないのである。
日本人は炭水化物を大目に食べて必要なカロリーを確保する民族であるが、肉食の欧米人とは異なり膵臓が小さいといわれている。ゆえにインシュリンの量が少ないのだが、多量の炭水化物を取ることで膵臓に負担が加わり、それが繰り返されることで糖尿病になる。まさに、日本人の食生活からくる病であるといえるのだが、意外と認知度が低いのは、膵臓自体が悪くなるのではなく、糖のこびりついた赤血球が血管をダメにすることで、目や心臓、脳、そして手足の末端を破壊する病だからだろうか。
「あなたの目は悪い」といわれても、誰しもそれが糖尿病の合併症だとは、説明を受けるまでわからない。「目を手術すれば治るのか」と聞き返してしまうのが普通だろう。網膜が糖により損傷を受け起こるのが糖尿病網膜症であるが、これも毎年、健康診断を受けていれば、見逃されることは決してないのである。
かくいう私も、40代から50代前半にかけての7,8年、忙しさから健康診断を受けないでいた。ある年、人間ドックを受けようと決意して出向いたクリニックで、かなり重傷の糖尿病と診断されたのである。目も心臓も脳も足先も悪くはなっていなかったのは不幸中の幸いであったが、以来、意識はし続けてきている。
しかし、日常、仕事をし、しかもマラソンなどに取り組んでいると、食生活を完璧にコントロールすることはできない。そのなかで折り合えるメソッドを何とか見つけたいと思いつつ、砂糖を使ったものをとりあえず避け、ライ麦パンや玄米飯を主食にして暮らしている、今日この頃である。


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写真日乗2014/11/21〜年に一度は欧州のオケを聴くべし〜 [Elmarit 28mm f2.8(第3世代前期)]

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撮影:2014/11/21 ミューザ川崎
SONY α7s  Elmarit 28mm f2.8 3rd

昨年はミューザ川崎で、ウィーンフィル、アムステルダムコンセルトヘボウ、ベルリンフィルの来日公演を5日の間に聴くという、私の人生でもあり得ない経験をした。4階センターの全く同じ席で聴けたので、楽曲は異なるが、各オケの音色、指揮者の音の引きだし方の違いなどがよくわかり、とても勉強になった。
今年、ミューザ川崎には、昨年のような大イベントはなく、欧州のオケといえば今月、今日のヤンソンス指揮、バイエルン放送交響楽団の演奏会がぽつんと入っているだけ。12月も佐渡裕指揮のケルン放送交響楽団の第九だけなので、いわば裏年のような雰囲気の寂しさである。
「とりあえず、チケットを」と思って、5月にぴあで先行抽選のA席を申し込み、その結果に気づかないまま、先週、「チケットの発券がまだ」だというメールが来て慌てた。ネットで買うと、こうしたウォーニングがあるので、行くのを忘れてしまうことはないということが実感できた。
ほぼ1年ぶりの欧州オケの演奏会だが、今日は、もはや巨匠の域に達したマリス・ヤンソンスの指揮に、ピアノのクリスチャン・ツィメルマンが加わり、ブラームスのピアノ協奏曲第1番が前半。休憩を挟んで後半は、ムソルグスキー(ラヴェル編)の組曲「展覧会の絵」が演奏された。
前半が50分強、後半が40分弱だから、前半がメインディッシュのようなものなのであろうか。ブラームスが交響曲として構想を練ったというこの曲のスケールは、ともかく大きく、特に第一楽章は、ピアノ付き交響曲といった趣である。ツィメルマンをライブで聴くのは初めてだが、とても大きく純度の高い音をホールに響かせる。今月は8日に、ショパンコンクールの覇者、ユリアンナ・アヴデーエワのソロコンサートを聴いているのだが、まるで別の楽器のように思えるほど、違う。もちろん、20代の女流ピアニストと比べてはいけないのだが、演奏家として「大人と子供」くらいの違いを感じた。
この曲の聴きどころはやはり第二楽章のアダージオであろう。第一楽章の強烈なコーダから一転して、弦楽と木管が奏でる旋律は美しいが、これはやはり欧州のオケならではのアンサンブルが際立つ。この旋律も、明らかに交響曲の構成でもあり得るものだと思う。その直後、ツィメルマンのピアノが入ってくるが、クララ・シューマンを慰めるための楽曲として、彼ならではの叙情性が際立っている。続く三楽章冒頭のバロック的な旋律も、ツィメルマンが弾くとロマン的な雰囲気が増してくる。手元にある、バーンスタイン・ニューヨークフィルの演奏会に客演した若きグレン・グールドなどとはもちろん異なり、ヤンソンスもツィメルマンも中庸なテンポでオーソドックスにまとめたと感じた。
後半の「展覧会の絵」は、随所にヤンソンスの工夫が凝らされた秀演で楽しめた。ドイツのオケがラベル編曲のロシア人作曲家の楽曲を演奏すると、バランスがうまくとれるのだろうか。ヴァントが指揮した北ドイツ放送交響楽団のディスクと同じよう音楽的な完成度を感じた次第。
因みに今日確保した席はA席で、いつもと異なる3階RBの席だったが、ここも良い音が聴けるポジションである。


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写真日乗2014/11/13〜財政再建は国際公約〜 [Elmarit 28mm f2.8(第3世代前期)]

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撮影:2014/11/13 東京・有楽町駅前
Leica m Monochrome Elmarit 28mm f2.8 3rd

麻生副総理・財務大臣は、10月17日の衆院財務金融委員会において、消費税率の10%への引き上げについて、「国際的にはよほど大きい約束と思っている」との認識を示している。政府は、名目国内総生産(GDP)比でみた国と地方の基礎的財政収支(プライマリーバランス)の赤字を、2015年度までに2010年度から半減する目標を掲げているが、この記事を掲載した日本経済新聞は、「世界に向かって(自民、公明、民主の)3党で合意した結論といっている」と強調した麻生大臣の言葉を引きつつ、同じく麻生大臣の「目標達成はものすごく厳しくなる」という言葉も引用し記事を締めくくっている。
公約は一般的に、国内の有権者に発せられる言葉であるが、2008年のリーマンショック以降、一国の財政悪化が世界の金融市場に及ぼす影響がますます大きくなっているために、国・地方を通じてGDPの2倍近くに及んでいる日本の公的債務の削減が、国際金融の枠組みの中で、ぜひとも達成されなければならない重要な課題だということが、世界に周知されている。
その半減のために三党合意で実施に移されている消費税率の引き上げなのであるが、これはあくまでも財政再建の手段であり、それまで国際的な公約と位置づけるものではないという理解が大勢のようだ。
それを前提とすれば、「2015年度まで赤字半減」という公約を政府は、どのような手段で実現するのか。景気回復にドライブをかけ、法人税、所得税、消費税などの税収増で実現させるのが王道であろうが、景気回復のための経済対策には予算が必要であり、それが国債発行でまかなわれるのなら意味はない。
やはり高齢者医療をはじめとする社会保障制度改革を一足早く断行することが求められるだろう。高齢者に過度に偏っている社会保障費を子育てに傾斜配分することも求められているので、高齢者医療制度の見直しだけでプライマリーバランスを改善させることはできないが、政府の意思として、財政再建に取り組んでいることを内外に示すためにも、躊躇せず前に進めてほしい。

 

 


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