短歌作品(2020年9月) [短歌]
RX100Ⅲ
予感
唐突に雨降りはじめずぶ濡れのわれ点描の画のなか独り
あんぐりと口開け見つむその先に百日紅はあり花盛りなり
アグネスの声うわずれどその声は打ち消されずに大都にとどく
帝国へのみち着実に歩みゆく習近平《シー ジンピン》の顔このごろ険し
アドルフの自死のち七十五年余に現れ消えるタイラントらは
運命の尽きし顔つき髭面はサッダーム・フセインその外になし
独裁者の支配およばぬ生のありCOVID-19世界を総べる
「灼熱の後、激雨」とう天気予報のあり得るこの世
ラ・ヴァルス聴き終え外は静かなり知らぬ間に止む薄闇の雨
リピートの続くみゆきに眠られず常軌逸する気候変動
2020-09-28 17:02
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