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通勤電車はいまも満員 [日記]

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RICOH GR

私は中学が東京港区の私立学校だったため、13歳の春から、当時の国鉄、いまはJR東日本の京浜東北線を利用して、横浜の鶴見から東京の浜松町まで通っていた。大学でも、就職先の経済団体にも、京浜東北線を利用して通った。

中学入学当時の編成は確か6両、それも今より短い車輌のものが朝夕多い時間帯で5分から10分おきに走っていた。それがいまや10両編成の電車が日に223本(鶴見を発つ本数)、通勤時間帯では最大1時間あたり19本ものダイヤが東京方面に向け組まれている。19本というと3分に1本の間隔である。

現在の車輌、E233系は1編成の乗車定員が1,582人である。この数字は、全員が座り、つり革をつかめる人数だ。もちろん朝夕の通勤時間帯には、それ以上の人が電車に乗り込む。

連日、首都圏のCOVID19、PCR検査陽性者数が増加しているという報道がなされ、緊急事態宣言も出ることになった。京浜東北線が通る東京、神奈川、埼玉数を合計してみると2,576名(1月6日)である。京浜東北線1列車で定員の1.6倍ほどの乗客の数と同じであり、その数字はラッシュ時の乗車率とほぼ同じであるから、たった1列車分の人数の陽性者が出たと騒いでいるわけである。死者かそのくらいなら、深刻な問題だが、PCR検査という精度の低い検査で陽性になった人数を数えて、感染爆発だと言っている。
京浜東北線の1週間の延べ乗車人数は3,149万人、1日あたりにすると約450万人だそうだが、これだけの者が東京を中心として埼玉、神奈川を行き来しているなかでの1列車分、それも死者ではなく検査の陽性者なのだから、驚くに値しない。 人口が10万人に満たない市町村は全国に1,454、そうした地方圏に住む人には想像もつかないだろうが、大量の人の移動を可能とする公共交通機関が首都圏にはあって、それを利用する人々の営みでこの国が成り立っている。 首都圏で増えた増えたと戦き、首都圏との行き来をなくそうとする気持ちもわからないではないが、この程度の陽性者数で経済社会活動を止めてしまえば、地方経済に特に多大な影響が及ぶことは明らかである。その覚悟はあるのだろうか。よく考えてほしい。 むしろ、京浜東北線1列車の乗車人数とほぼ同じ陽性者数に抑え込んでいるのは立派だと考えてもらえば、地方圏における事態への対処方法は自ずと見えてくる。世界的に見て、いまの日本の状況は緊急事態でも何でもないのである。 もちろん、東京にいながら、満員の通勤電車など乗らなくてもよい身分の政治家や感染症専門家にも、日々の通勤風景は実際に自身の目で見てほしい。おそらく彼らは、コロナ病棟の現場を見ていないはずだ。現場主義こそ、感染症対策の大原則ではないのかと、怒りを覚えるばかりである。

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