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総裁選挙の行方 [日記]

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自民党の総裁選に立候補した三氏は、それぞれの方法で現職議員や党員、さらには国民への訴えかけを強めている。一番、目を引いたのは、石破氏の任天堂の人気ゲームソフト「あつまれ どうぶつの森」の活用だろう。任天堂の規約により、それは叶わなかったが、なかなか面白い取り組みだ。

そもそも、政治への関心が急速に弱まっている現状を考えると、誰もが関心を寄せるゲームで政治の世界を見せていくことは、決して悪いことではない。石破氏がクリエーターの力を使ってiPhone用ゲームをつくり、公開していたらどうなっていたか、みなダウンロードしたかもしれない。

岸田氏は、やはり総理の器ではないことがはっきりしたように思う。政策の提示が歴代の政調会長経験者のなかでも下位に位置するレベルである。自身の政策構想を打ち出すことはなく、上がってきたものをまとめる調整型の政調会長である。それで人口減少社会での処方箋は描けない。

さて菅氏であるが、もう決まりなのであろう。J.M.ケインズのいうところの美人投票によるメリットを議員が感じ始めためか、既に議員票の7割を固めたという。大臣適齢期の議員には大臣が、また若手には副大臣や政務官が派閥均等に分け与えられるならば、自民党政権は盤石になる、そのことを菅氏は極めて的確に理解している。

それは官僚の人事にもいえる。家内から、「あなたが官僚なら、誰が良いの?」と聞かれたので、即座に「菅さんでしょう。仕えれば、報われるから」と答えた。民間人でも、そうした人心掌握術は参考にすべきだろう。

しかし、政策は安倍踏襲だけではないところが菅流である。その点、国民は驚いてはいけない。既に、消費税引き上げに言及しているが、菅氏はリアリストである。ある意味、安倍現総理・総裁とは正反対の組み立て方で政策を組んでいくに違いない。安倍のように、夢で政策は語らない。

それを突き詰めていけば、かつての小泉政権のような改革が行われるやもしれず、私たちはそれに驚いてはいけないのである。
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