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AF-S NIKKOR 24-85mm f/3.5-4.5G ブログトップ

写真日乗2013/01/04〜「シャルダン展」に行く〜 [AF-S NIKKOR 24-85mm f/3.5-4.5G]

20130101_dsc2210

撮影:2013/01/01  横浜市・総持寺
D800  AF-S Nikkor 24-85mm f3.5-4.5G

シャルダン(1699-1779)は、18世紀のフランスの画家、没後、一旦は忘れられた存在だったが、その精緻な描写で再評価された。今回は、東京・三菱一号館にて、日本では初めての個展である。
作品群は、静物画と風俗画に大別されるが、前者は質感の異なるさまざまなものを配して、微妙な輝き、陰影を描きわける。後者は、
女中など庶民の生活を描写した、まさにCandid そのものの構図、切り取り方のもの。作品数は少ないが、フォトグラファーとしてとても参考になる。
そうした作品群を目の当たりにして、写真は絵画の延長線上にあるものだということを痛感させられる。印象派の画家たちもシャルダンの影響を受けたというが、例えば、20世紀のライツもツアイスも、印象派の残した作品のトーンを銀塩定着させるため、ガラスを研磨し、複雑に組み合わせたレンズというもので光を捉えようとしたのではないかと想像してしまう。
落ち着いた色相、コントラストを持つシャルダンの作品は、現代のデジタルカメラで生成された写真の対極をいくものであるが、どちらが正統かは、誰が見ても分かる。


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