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写真日乗2012/09/11~ジャーナリズムの危機〜 [Carl Zeiss C Biogon T* 21mm f4.5]

20120907_0013581
撮影:2012/09/07   東京・丸ノ内
GXR + GXR MOUNT A12  Carl Zeiss C-Biogon 21mm f4.5 ZM

・・・などというフレーズは、これまでも何度も聞かれた。それでもいま、その危機を激しく感じざるを得ない。新聞は読まれない。テレビもバラエティしか、まともな視聴率は上がらない。ゆえに、報道は劇場中継化する。その代表的なものが、反原発デモである。
中核派など活動家が主導する反原発のデモは、市民運動ではない。無知で、煽動されやすい市民が、プロの活動家に率いられている。大学紛争でも、ここまでひどくはなかった。革マル派の枝野経産相は、中核派主導を許せなかったのか、総理とデモの代表者の面会に最後まで反対した。セクト間の闘争そのものだ。70年代、大学紛争でぼろぼろにされた早稲田大学に通った私だから、嗅覚的にこの危険性を感じ取れる。ジャーナリズムは、この活動の本質を見ようともせず、新聞販売をあげようとしたり、視聴率を取ろうとする。
殺し合いを繰り返した活動家たちの過去をデモに参加する一般市民は知ってほしい。テレビや新聞が報道しなくても、ネットには様々な過去が記録されている。


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コメント 2

にしざわ

<p> 反原発をめぐる報道には、もう一つ、「世代間抗争」もありますよね。</p>

<p> ネットは、情報源。そして、新しいゴハンの元として使い方を模索する場所。<br />
 でも、少なくとも紙や放送という既存メディアの人にとっては、「競合メディア」だとは認めたくない格下の存在。<br />
 だから、今回の件はあらためて「いまごろ報道するの?」と言われるまで伝えることがなかったし、それが多くの反原発を語る人たちの共通項である「陰謀説」の補強につながってしまった。</p>

<p> でも、利権だの陰謀だのを連発すればするほど、それは「その他大勢の市民」の免罪符にしかならない。人のせいにすれば問題解決するという、その無責任な態度に媚びることが、ジャーナリズムの危機なのだろうな、と。</p>

<p> とはいえ、最近正力松太郎をかなり批判的に取り扱った伝記「巨怪伝」を読んでいるのだけれど、かつてきちんと公正に戦うジャーナリズムが大多数だった時期があったのかといえば、それはそれではなはだ疑問だなという印象も持つようになりました。案外今の方がいいのかもしれない。それほど、大正から昭和初期にかけてを語るこの本のジャーナリズムは、怖いものがあります。<br />
 なにより、野球ファンとして読むに堪えない・・・(苦笑)。</p>
by にしざわ (2012-09-15 17:13) 

HIRO1957X

<p>>にしざわさん</p>

<p>そういえば、読売は原発推進を打ち出していますね。日経も現実論。朝日は常にポピュリズムですから、産経あたりと同じ、対中抗戦論でも打ち出すのではないかな。</p>

<p>そんなものですよ、ジャーナリズムなんて。</p>
by HIRO1957X (2012-09-17 19:21) 

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