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写真日乗2013/01/13〜黙阿弥の語りを楽しむ〜 [Carl Zeiss C Biogon T* 21mm f4.5]

20130113_1004253

撮影:2013/01/13 東京・国立劇場
GXR + GXR MOUNT A12  Carl Zeiss C-Biogon 21mm f4.5 ZM

歌舞伎通いも2年になる今日この頃、国立劇場での通し狂言が一番の楽しみになってきた。もうすぐ、新歌舞伎座のこけら落としを迎え、4月からの3か月間の演目が発表されたが、有名な演目ばかり。
この2年ほど、夢中になって劇場に足を運び、またCATVの衛星劇場を見続け、それでも見られないものはDVDを購入してみてきたが、上演される演目は実に限られていることがわかってきた。新作もみたいものだが、やはり埋もれている傑作を何とかこの時代に復活させてほしい。それを叶えてくれているのが、国立劇場の企画なのであろう。
今日は、河竹黙阿弥の「櫓太鼓鳴音吉原」(やぐらだいこおともよしわら)をもとに再構成された「夢市男伊達競」(ゆめのいちおとこだてくらべ)である。猫と鼠の大立廻りで、初演から評判をとった演目、5世菊五郎が猫を演じたというから、当然、この狂言を復活させるには音羽屋、すなわち菊五郎劇団がうってつけMというわけだ。
猫を演じたのは菊之助だったが、鼠を演じた松緑ともども、若手の成長を確認できた舞台だった。主役の一郎兵衛役の菊五郎も、三役をこなした時蔵も、そして左團次、亀蔵も好演、立派な平成の狂言となった。
因みに、国立劇場で復活狂言を観るときには、台本を購入して、横目で見ながら舞台を観るようにしている。黙阿弥の場合は特に、その語りが文字と肉声を通じて、現代人には届くような気がするのである。


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