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写真日乗2013/10/19〜仁左衛門のいがみの権太〜 [Voightlander ULTRON 28mm f2.0]

20131019l1111304

撮影:2013/10/19 東京・銀座
Leica M Monochrome Ultron 28mm f2.0 VM

10月の歌舞伎、歌舞伎座での一公演のみである。「義経千本桜」の「木の実・小金吾討死」「すし屋」「四の切」である。
家内は、「鳥居前」から「渡海屋・大物浦」「道行初音旅」までの昼の部を見ているが、私は多忙のため夜の部のみ。昼の部の評では、上方と江戸の風情のほどよく混ざり合った良い舞台というものを読んだが、夜の部は、3つのうち2つが仁左衛門の権太であり、上方の風情を堪能したかったという次第。
共演の秀太郎が風邪でもひいたのか、声の調子が良くなく残念だったが、我當、時蔵、歌六、孝太郎、梅枝の好演もあって、とても楽しめた。仁左衛門は、人形浄瑠璃の千本桜も研究されているようで、実にきめ細かい芸をなされる。歌舞伎らしさはもちろん十全であるが、くどくないいがみの権太だった。肩の手術のため11月、12月の休演がが決まっており、悪い方の右肩をかばう感じもあったが、気合いの入った一つひとつの表現がとても印象的だった。私も整形外科の手術を受けたばかりだったので、すこし涙が出た。
「四の切」は、音羽屋型の源九郎狐をはじめて見た。澤瀉屋のけれん味たっぷりのスピーディな舞台とは違って、見る者が先を読みながらじっくり鑑賞できる舞台だった。早く菊之助がこれを承継し、演じるところを見たいものだ。


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