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写真日乗2014/01/17~シングルイシューで戦う都知事選~ [Summilux 50mm f1.4 第一世代後期]

20140117l1111848
撮影:2014/01/17 東京・大手町
Leica M Monochrome  Summilux-M 50MMf1.4 ASPH.

昨年末に辞任した猪瀬氏の前の知事は、基本的に週一回しか登庁しなかったという。東京都では規定上、4名の副知事が置けるが、現在、3名が特別職として副知事となり、所掌を決めて、行政を司っている。ゆえに、知事が登庁しなくともやっていけるのだろう。
知事は公選で選ばれるが、それは人気投票であり、どんなに棄権者がいても、最高得票をとった者が知事になる。知事のリーダーシップは、災害の際などを除けば、知事が強い関心を寄せる政策の実現に限られる。猪瀬氏やその前任者は、五輪の招致や粒子状物質排出基準を満たさないディーゼル車の走行禁止を定めた条例などで結実したが、そのときどきのシングルイシューで都民を惹きつけることが可能なのが都知事というものなのだ。財政は潤沢であり、前述の通り、副知事が日常業務の業務に責任を負う体制で、問題が起きることはないから、できるのだろう。他の道府県知事は羨ましいかぎりだろうと思う。
ゆえに、脱原発を掲げて、都知事選に出ようという話ができるのだろうか。東京には、原発はない。原発は遠い福島や新潟にあるのだ。その原発が停止するなかで東京都は大震災後に100万kwh規模の天然ガス火力発電所の建設計画をもちあがり検討を進めてきたが、結局、新規建設はされないこととなった。1,600億円という巨額の建設費が足かせになったようだ。東京都の電力使用量は、年間32,760百万kwhで(平成22年度)、結局のところ自給自足は不可能である。電力使用を抑制するといっても、結果は微々たるものに過ぎないだろう。
他県に頼らざるを得ない電力供給のあり方を争点にして、なぜ知事選が戦えるのか。私には皆目、わからないのである。


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