写真日乗2014/08/17〜今でもお薦め、ライカM8〜 [Leica M8.2]
撮影:2014/08/16 東京・数寄屋橋
Leica M8.2 Ultron 28mm f2.0 VM
この写真は、ライカのM8,2 というデジタルカメラで撮っている。そのベースはM8という2006年11月に発売されたM8なのだが、このAPS-H の1030万画素のカメラが未だ現役で使えるのは、ローパスフィルターのみならず、赤外線吸収の役割を果たすフィルターも薄いために、極めて鮮鋭な画像が得られるからである。画素数が増えても、センサー前に置かれるガラスにいろいろな機能を持たせると解像度が格段に落ちてしまう。それが少ない設計となっているのが、M8というデジタルの良さなのである。
しかも、最近主流のCMOSではなくコダック製のCCDであることも、個性的な描写をする要因である。動画は撮れないが、いかにもライカのつくったデジタルという特徴が出ていて、私自身、国産の最新デジタルを買っても、「これだけは手放せないな」と何度も確認させられるほどである。
このカメラには、あまり鮮鋭なレンズよりも、このコシナ製フォクトレンダーのような柔らかい描写のレンズをつけると良い。現代のデジタル、最新のレンズでは絶対の撮れない写真が撮れる不思議さは、未だによくわからないのが正直なところではあるが実に魅力的である。
もちろん、カタログには載っていない製品だが、中古は結構流通している。M8が20万円ほど、8.2だと30万円いくかいかないかというところだが、どちらでもよいので仕入れ、ライカでオーバーホールしてもらって 6,7万円ほどの出費である。それに数万円のフォクトレンダーの広角系レンズ(28mmか35mm)を買えば、数年は楽しめると思う。
ひと味違う写真生活を手に入れたいなら、このM8系がお薦めである。
2014-08-18 11:04
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