2014/12 短歌作品「時間」 [短歌]
三分の遅れは概ね定刻と解して次の北行を待つ
NHK正午のニュースの順番に価値を見い出すわが生業は
「サラメシ」の時間となれば数人が集う木曜ランチテーブル
夢語ることでランチは楽しげなひと時となり仕事に戻る
十三夜の月見逃してひと月の経ちめぐり来る編集会議
当たり障りのなき意見聞き小一時間うつむき加減に会議室を出る
高層のビルの夕影わが帰路の行く手に伸びる首都高のもと
夕刊の残りわずかを配りゆく原付バイクの音ひびきたり
路面にはつい今しがた降り止みし雨の痕跡、左側に寄りぬ
水溜まりに吸い殻の浮く駅頭の淡き西日の消えゆくあたり
わが街の街灯なべてLEDとなれば懐かし暗闇の夜
撮影・2014/11/29 横浜市・鶴見SONY α7s Carl Zeiss Sonnar T* FE 35mm F2.8 ZA
2014-12-01 06:56
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