写真日乗2015/02/23〜三津五郎、死す〜 [Voightlander ULTRON 28mm f2.0]
撮影:2015/02/21 東京・大岡山
SONY α7s Uitron 28mm f2.0 VM
坂東三津五郎丈が亡くなった。まだ50代、あまりにも早すぎる死である。勘三郎に続き、歌舞伎をこれから支えていく柱を失った。ただただ、残念無念である。本人も、そういう思いだったろう。
十二世 團十郎は、60代半ばで身罷ったが、「やり切った」という思いがあったに違いない。しかし、50代の二人は、「まだまだ俺にはやっておくべきことはある」という思いを抱えながらのしではなかったか。
勘三郎と三津五郎は、一見、対照的なキャラクターだったが、踊りがうまく、江戸の世話狂言をやらせれば、独自の色を出せる名役者だという共通点があった。
歌舞伎役者には家の芸がついて回るものだが、二人はすでに50代でそれぞれ唯一無二の芸を披露していた。そのことは、歌舞伎観劇のキャリアがそれほど長くない私にも、よく理解できた。きっと型があって、それを自身の創意工夫で崩し、リアリティを生み出していく、そのようなことを軽々とやり遂げてきたのが、この二人だったのだと思うのだ。
二人は、私よりほんの少し年上、同じ世代のフロントランナー、アイドルの死はやはりつらい。
2015-02-25 14:21
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