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写真日乗2016/12/27~年末年始の文化継承を~ [Leica M6]

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撮影:2016/12/25 於:横浜市・鶴見
Leica M6 Summicron 50mm f2.0

仕事もほぼ終わり、明後日から年末年始の休暇、6連休である。連休といっても、日本人はのんびりすることができない。

年末の慌ただしさは、店が松の内には開かない時代の年の瀬の準備ゆえのこと。その間の食料確保のため、日持ちの良い餅と甘辛いお節料理を必死につくってストックした名残だ。しかし、いまや多くのスーパーが元旦から営業する時代である。冷凍も冷蔵も、その技術は業務用から民生用まで素晴らしいレベルとなり、食品の保存は容易い。いつでも美味しい状態のものが手に入る時代なのだ。
それでも、新年のための料理は日本人の文化そのものである。地方によってかなり異なるのも、まさに文化である。
私が所属する文化審議会・国語分科会でも話題になるが、世界中のマイナー言語が、社会的・経済的理由により消滅の危機に瀕しているといわれる。言語は統一された方が便利だという考えは、グローバル化の進展がその背景にあるが、日本の方言を含め各地方言語は自然や生活,宗教、思考などで自然に形成されたもの、それがお国言葉と呼ばれるのである。それと対になるのが正月料理であり、地方それぞれの食文化も大事にしていくべきだと思う。
お国言葉や正月料理は、少子高齢化と人口減少でこの先、継承できなくなっていくことだろう。日本経済は、カジノだろうが、東京の再開発だろうが五輪だろう、さらにはリニア中央新幹線だろうが、なりふり構わず経済効果のあるプロジェクトを推進していくほかない土壇場の状況に追い込まれている。
政府は、地域の言葉や食文化どころではないと思うが、それらの保全は国をあげて取り組むべき課題であることを忘れてはならない。


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