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写真日乗2017/04/29〜予測のできない事態への対処〜 [Summilux-M 35mm f1.4 ASPH]

L1000474ver3
撮影:2017/04/29 於:横浜市・鶴見
Leica M10 Summilux 35mm f1.4 ASPH.

北朝鮮をめぐる情勢は、緊迫の度を増している。日本がゴールデンウィークの連休に入ったこの日、再びミサイル発射の実験を行った。

西部の平安南道北倉(ピョンアンナムドプクチャン)から北東方向に弾道ミサイル1発を発射したが、空中で爆発、北朝鮮内に落下ということなので、失敗したものと見られている。発射は日本時間で午前5時半頃だった。
フィリピン海域では数日前から、米国の原子力空母「カールビンソン」と日本の海上自衛隊護衛艦「あしがら」「さみだれ」2隻が通信などの訓練を始めている。その後は日本海に入り、北朝鮮をけん制する体制に入るという。
日本国内でもミサイルの飛来を想定したJアラートという警報システムがあるが、今回はJアラートは作動しておらず、メディアの速報で、鉄道会社がそれぞれの判断で運転を見合わせたりした。
東京メトロは、午前6時7分から約10分間、全路線の運転見合わせ、JR西日本は午前6時8分ごろから北陸新幹線の運転を一時見合わせ、その一方で、JR東日本、JR東海は、新幹線、在来線とも運行を続行、最も朝鮮半島に近い西鉄や福岡市営地下鉄も通常通り運行と、独自の判断で運行管理を行った。
Jアラートが作動していない以上、運転を見合わせることはないと私は思う。鉄道は、常時走っているので、駅間で止めると乗客の不安を煽ることになりかねない。また、Jアラートがどのような状況のときに、どのくらいの範囲で作動するかも問題だろう。新幹線のような都市間輸送の鉄道は、広域に対応することが求められるが、ある部分を止めるだけでは済まなくなるので、広域的な混乱の原因になりかねない。
乗客には、「運行が止まったから、ミサイルが落ちてくる」と直感させてしまうと、非常コックでドアを開けて、軌道上に降りる人も出てくるだろう。そうなると混乱は拡大し、運転再開まで時間を要することになる。新幹線などでは、致命的な混乱になるおそれもあり、JR各社は、かなり細かなシミュレーションを行った上で、Jアラート発動後の体制を敷くという、極めて難しい対応をとる必要が出てくる。
このような対応について、政府当局者と関係機関の競技は十分になされているのだろうか。私はそこが最も心配である。


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