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写真日乗2017/05/24〜高齢化社会のもとでの流通革命〜 [Summicron 35mm f2 ASPH 第5世代]

20170524l1000543
撮影:2017/05/24 於:東京・ヴィーナス・フォート
Leica M10 Summilux 35mm f1.4 ASPH.

イオンによる株式公開買付けを経て2015年1月にイオングループの完全子会となったダイエーは、現在、大阪圏と首都圏で食品スーパーとしての再生を図っている。

イオンの岡田元也社長が今日開かれた株主総会で、ダイエーの売上高を現在の約3千億円から3年後に7千億円に引き上げる目標を明らかにした。不採算店の閉店やグループ内の店舗移管などで縮小を続けてきたダイエーだが、再び拡大路線に転換させるという趣旨だ。
岡田社長は、ダイエーの売上高が「再び必ず1兆円を超える」と語ったが、泉下にて創業者の中内氏はどのようにこれを見ていることだろうか。
2005年に他界した中内功氏だが、日本チェーンストア協会会長を歴任し、経団連でも副会長に就任している。私がお付き合いしたのは、ちょうど福岡ダイエーホークスを創設した時期で、まさにダイエーという会社が絶頂期を迎えていた。日本の流通革命の旗手としての功績はすばらしく、いわば起業家のトップランナーだった。
その中内氏のダイエーの経営破綻は、事業の拡大と債務の累増にあったわけだが、その後、高齢化社会への突入で個人消費は冷え込み、政府・日銀が意図する物価上昇目標も達成できない状況にある。そのなかイオンはあえて、ダイエーというブランドを維持し、再び売り上げ増を図ろうとしていることは、岡田氏の中内氏に対する敬意の表れではないかと思うのである。
もちろん、シンボルマークは変わってしまったが、ダイエーという名前がこれからも残ることで、新たな流通革命を高齢化社会のもとで引き起こせれば、後に続いて高齢化するモデルとして、世界に輸出できるのではないかと思う。
ネット通販ばかりが流通革命ではない。実際に店舗に訪れ、品物を選ぶ消費者を増やす流通革命を岡田氏率いるイオンには、ぜひ考えてもらいたい。


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