SSブログ

写真日乗2017/06/02〜忍耐力のない若者〜 [Summilux-M 35mm f1.4 ASPH]

20170524l1000542
撮影:2017/05/24 於:東京・ヴィーナスフォート
LEICA M10 Summilux 35mm f1.4 ASPH.

私は、新聞に記される「首相動静」の欄をときどき見る。

毎日必ず見るわけではなく、首相の追っかけをしているわけでもなく、あくまでもときどき見るだけの「首相動静」の欄である。6月2日付けの欄には、このようなものがあった。

東京・北の丸公園の科学技術館。全国矯正展を視察。萩焼の湯飲みを購入。コロッケを試食。トマトジュースを試飲。

代表取材の形式をとっていたからか、何を買って、何を食べたかまで記されている。総理の日程は、内閣官房が国会での審議を踏まえ関係省庁などと協議しながら決めていく。刑務所は法務省の所管なので、法務省から毎年のルーティンとしてあげたものを裁可して、今日の訪問となったのだろう。
刑務所の受刑者が作った家具や食品などを展示販売するもので、受刑者の社会復帰に向けた刑務作業でつくられた物品が手ごろな価格で手に入る。全国の刑務所のある街などでは、よく開かれる催し物だが、けっこう人気がある。
刑務所ツアーなども実施されており、一度は行ってみたいと思うのだが、調べてみると家を買った水戸市内にも刑務所があり、そこでも毎年、矯正展は開かれているようだ。
犯罪を犯して服役している間に、社会復帰をするために手に職をつけるというのはとても重要なことだが、「手の職をつける」大切さは、受刑者だけのことではない。特に若者は、学歴を重視して大学進学を目指すが、124単位を取得して学士の資格を取ったところで、それを社会が認めてくれるかどうかは別問題である。
手に職をつけるにも、しっかり勉強をして社会に認められる学士の資格を取るにも、忍耐力が必要である。忍耐力のない者には、どこでどのような指導、教育を受けてもモノにならず、苦労することになる。それが犯罪の温床になることは自明なのだが、どのような職業訓練も教育も効果のない若者の存在が、少子高齢化のなかで大きな撹乱要因になってくるのではないか。
やりたくてもお金がなくて学べない貧困層の若者への支援は重要だが、忍耐力のない若者への対策で実効性のあるものがあるのだろうかと、この頃、考えるようになっている。


nice!(0)  コメント(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。