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写真日乗2017/08/11~連休とはいえ休めない~ [日記]

20170809l1050222
撮影:2017/08/09 於:東京・銀座
Leica Q Summilux 28mm f1.7 ASPH.

今日は、「山の日」である。

当初は、8月12日とされたが、日航機の御巣鷹山墜落、520人の死者の出た事故のまさにその日である。そこで、その前日の11日が選ばれた。日が特定されている祝日であり、今年は金曜日に当たったために3連休となった。お盆休みが14,15日なので、これで最低でも5連休になる。
しかし世の中には、大勢、この連休を享受できない人たちがいる。この時期、お客が増える百貨店、飲食店などのサービス産業では、むしろかき入れ時だ。インバウンドの中国系の人たちも含め、お金を落としてくれるお客を迎え入れるために万全の人員体制を組む。世の中の人たちが休みで、その人たちの活動する先に自身の店舗があり、人たちの惹きつけるだけの魅力ある商品、メニューを用意することが、この「山の日」からお盆休みまでの連休期間ということなのだ。
「山の日」といっても、山登りなど興味のない普通の人たちにとっては、ただの休みである。迎え入れる側は、売上げを確実に確保しなければならない大切な期間である。売上げが上がれば、そこで働く人々は所得にも跳ね返ってくるが、そうともいえないのが、今時の消費である。ネットでそのブランドの評判、商品の評価と売値を徹底的に調べ、実店舗では試着や質感のチャックなどだけで、店を去ることも多い。
飲食店ならば、メニューの中で安価なものを少しだけ注文し、暑い戸外を避けて下なりの時間をお喋りなどに費やす。そのような席の使われたかをしてしまうと、店側は人を大勢、配置しても、大した売上げにはつながらない。接客に時間も手間もかかり、結局のところ、お金が落ちてこないということが実際に起こるのだ。
インターネットショップの良さは、モノを自宅まで運んできてくれるというメリットもある。ヤマト運輸社員の苦労は続くが、配送料が無料という売り文句に惹かれて、実店舗で見た商品を出先でアマゾンから注文しては街をぶらつき、安い食事で済ます、これが賢い消費行動だということなのだろうか。
しかし、これによって経済や社会に様々なひずみが知らず知らずのうちに蓄積していく。そのツケは、のんびり連休を楽しんでいる人たちに回ってくる。経済の複雑な経路でそれは少しずつ迫ってくる。


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