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写真日乗2012/09/15~リスク多き対外投資〜 [Carl Zeiss C Biogon T* 21mm f4.5]

20120913_0013625
撮影:2012/09/13  東京駅
GXR + GXR MOUNT A12  Carl Zeiss C-Biogon 21mm f4.5 ZM

国が上手くまとまらないときは、外に敵をつくり、民意を煽る。これは何も中国や韓国だけの専売特許というわけではない。日本だって、自民党の総裁選 を見ると、明らかに安全保障の路線でタカ派の候補が優勢である。タカ派の誰かが総裁になり、次の総選挙の結果、政権を取ったら、どのような対中、対韓路線 をとるのか見物である。
中国も韓国も、実は若者の雇用の安定化が図られていない。政府への批判は当然、高まっているのだが、ちょうど指導部交代、 大統領選挙という節目で、恰好の舞台が用意されたわけだ。尖閣列島にしても竹島にしても、日本が占領した領土であり、それを奪還し守るために現政権はこれ ほど強硬な姿勢を示している、とすれば、批判の矛先は憎き侵略国に向かい、まずは大成功というところだろう。
このようなことは、そう長く続けるこ とはできない。欧州債務危機が上手く収束できなくなると、国際通貨ではないウォン安で韓国の対外収支は赤字となる。大企業中心の成長戦略はとたんに行き詰 まり、さらなる失業の増大、国民生活の困窮化がこの国を苦しめる。日韓通貨スワップの協定延長が成されなければ、その蓋然性は高まる。
中国についても、やはり体制の異なる国への投資はリスクがあるという認識が世界に高まれば、各国企業の国内への投資回帰が起きる可能性が出てくる。結果的に、中国の雇用情勢はさらに悪化、政府への批判は極限に達するだろう。
各 国の企業とも、投資回収のできない可能性の高い対中投資より、国内で高付加価値製品を開発、国内市場でまずは売り、グローバル市場でも安物の中国製や韓国 製とは異なる市場をつくり出し勝負するという事業戦略にシフトすれば、国全体の産業構造改革につながってくる。いま日本をはじめ先進国の企業がすべきことは、そうした事業戦略の見直しである。


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コメント 4

にしざわ

<p> 今日のこのニュースは衝撃的でした。<br />
 <a href="http://mainichi.jp/select/news/20120916k0000m030093000c.html" target="_blank">http://mainichi.jp/select/news/20120916k0000m030093000c.html</a></p>

<p> 「襲撃された店がある」のではなくて、繁華街の店がほとんど壊されちゃった。<br />
 こういうことを恥ずかしげもなくやるメンタリティの人たちを、それなりに支持する大衆がいるということですもんね。</p>

<p> 逆に言えば、これに対して「目には目を」を言い出すコドモがたくさん出てきている日本というのも、かなり劣化してきているのかもしれません。</p>

<p> 僕らはちがうという気概をもちたい。そして、その一環としてのリスクヘッジも必要になるように思います。</p>
by にしざわ (2012-09-16 09:36) 

夢野途中

<p>ご明察です。かの国は早晩体制維持は難しい気がします。その時に備え、日本側はあくまでも冷静に対処すれば諸外国からの信頼も增すものと思います。</p>

<p>しかし、我が国も経済的にはかの国にあまりに深く依存しすぎたきらいがありますね。その辺の備えも整えておかないと相当の返り血を浴びることもありそうですね。<br />
</p>
by 夢野途中 (2012-09-16 12:12) 

HIRO1957X

<p>>夢野さん</p>

<p>権力移行期に、次の最高幹部が病気では、話になりません。</p>

<p>日本国総理は、「遺憾」としか言っていないことに、日本国民がどう反応するでしょうか。国内事情が悪いときは、対外的に強く出た方が、政権の維持は易しい。野田さんはどうでるかな。</p>

<p>北京でも上海でも、仕事を持っている高所得層は何の関心も抱いていない。中国人が中国人として成功するための便法なのですね。だんまりを決め込む。私が東京で会った多くの中国人はそうです。</p>

<p>「金持ち喧嘩せず」という格言は中国でもあるのでしょうか。</p>
by HIRO1957X (2012-09-17 19:03) 

HIRO1957X

<p>>にしざわさん</p>

<p>横浜は、中華街があるだけでなく、残留孤児の帰国した人たちがやっている中国料理店が数多くあります。明日あたり、どのくらいの客足か見てみたいところですが、仕事で確認できないのは残念です。</p>

<p>しかしわが職場の地下街には、中国人が経営者のネパール・インド料理店があります。そこにはいつも通りの客でしょうね。レジはしっかり中国人経営者がやっているところが面白いです。</p>

<p>いろいろな人種がいろいろな生き方をしているわけですね。</p>
by HIRO1957X (2012-09-17 19:07) 

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