写真日乗2014/06/05〜梅雨入り〜 [Summicron M 35mm f2.0 ASPH.]
撮影:2014/06/05 東京・神田
Leica M Monochrome Summicron-M 35mm f2.0 ASPH.
西から気圧の谷がゆっくり近づいてきて、雨が降り始め、あっさりと梅雨入りとなった。これだけはっきりした梅雨入りであっても、「梅雨入りしたとみられる」という曖昧な表現である。かつて気象庁は、梅雨入り、梅雨明けの「宣言」をしていたが、梅雨入りしたといっても二,三日後から晴れ上がったり、梅雨明けだといっても、ふたたび雨が降りやすくなったりで、「・・・とみられる」とか「・・・の模様」だとか言うようになった。観測網が増えて、しかもスーパーコンピュータで解析をしているにもかかわらず、うまいタイミングで発表ができないのは、やはり地球環境の異変からくる異常気象のせいなのだろう。
気象学は、経験則の積み重ねで確立されてきた科学の領域である。あくまでも、過去の気象データが基本となる。「今日の気温は、平年並」というフレーズに代表されるように、あくまでも過去を振り返りながら、いまを考察する科学なのである。
この一週間のように、偏西風の大蛇行が生じているなかでは、過去の経験則は生かせない。そのなかでの梅雨入りなのだから、やはり「梅雨入りしたとみられる」といわざるを得ないのだろう。同情するばかりである。
2014-06-06 21:48
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