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写真日乗2014/02/14〜2月大歌舞伎〜 [Voightlander ULTRON 28mm f2.0]

 

20150214_dsc4575_2

撮影:2015/02/14  東京・東急大岡山駅
SONY α7s  Ultron 28mm f2.0 VM

今月の歌舞伎は歌舞伎座、松竹操業120年と銘打った興業で、幸四郎に吉右衛門、菊五郎、左團次、歌六、時蔵、芝雀、又五郎、錦之助、菊之助と、大立者を含む幹部俳優総出演の感のあるものである。
昼の部を押さえていたが、リハビリで開演の午前11時には間に合わず、「吉例寿曽我」は諦めて、義太夫狂言「毛谷村」と舞踊劇「関扉」を観た。「寿曽我」を含め、歌舞伎の王道ともいえる演目が並んでいるが、今日はバスでどこからかやってきたと思われる団体客がたくさんいて、他人事ながら、果たしてどこまで理解できるのだろうかと心配になった。途中で出ていったり、歌舞伎ガイドのイヤホンを外しっぱなしで眠りこけていたり、である。そういう人々の木戸銭もあって、松竹は120年の歴史を作り上げ、歌舞伎を現代に残してきたのだから、文句はいうまい。
しかしながら、私自身も、例えば「毛谷村」では、1時間ちょっとの中で、世話の部分と時代の部分がくるくる入れ替わるような構成に、初役菊五郎のまだこなれていない台詞回しや所作に翻弄されてしまう。このあたりは、仁左衛門ならばと思うところだが、菊五郎劇団には残しておきたい演目なので、何度か勤めていくうちに、菊五郎らしい流れが出てくるのではないか。相手役の時蔵が既にお園を今回を含め7度勤めているので、よく話し合ってつくっていってほしいと、生意気ながら思った。
「関扉」は、幸四郎と菊之助のコンビだったが、はっきりもの申すならば、松禄あたりと菊之助でやってもらいたかった。舞踊のことはよく理解しているわけではないが、切れやリズムのないものだったと感じたのは私だけではあるまい。
来月は、「菅原伝授手習鑑」を通しで歌舞伎座、それに国立劇場で橋之助の「髪結新三」と3日、歌舞伎に行く予定。膝もだいぶしっかりしてきたので、待望の春である。


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