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写真日乗2015/02/15〜ラグビーの魅力を伝えること〜 [Voightlander ULTRON 28mm f2.0]

20150214_dsc4596

撮影:2015/02/14 東急大岡山駅
SONY α7s  Ultron 28mm f2.0 VM

帝京大学が先週、ラグビー日本選手権の1回戦で日本電気に快勝、今日の2回戦に進み、トップリーグ四強の一角を占める東芝と対戦した。帝京は、おそらく大学史上最強のチームであろうが、さすがに東芝には、かなりの大差で敗れるのではないかと考えていた。しかし、スコアは38-24、トライ数で6-4。東芝の前半3トライ3ゴール21-0から、じわじわ追い上げ、後半だけでみると19-17と帝京の得点が東芝を上回った。
スクラム、モールでかなり押されたし、FW戦で当たり負けする場面ももちろんあったが、ディフェンスは後半になればなるほどよくなり、そこからアタックのリズムも良くなった。普通なら大差の敗戦になるところを逆に追い上げたのだから、誠に立派である。
帝京が早稲田との対決に勝ち、大学ナンバーワンの地位についた頃は、リアリズムに徹し、勝つためだけの戦術にこだわった。ゆえにFWでボールをキープし続け、リスクの大きいボールを動かすことをしない、実につまらないラグビーに批判が集まった。日本選手権に出ても勝てなかったのは、そうした大学で勝つためだけのラグビーだったからに他ならないのだが、いまや目標を打倒トップリーグに置いて、トップリーグでも通用する戦い方を身につけつつある。何人かの選手はすぐにでもトップリーグのチームでレギュラーの座をつかめるほどで、このチームに他大学が勝つのは容易ではない。
結局のところ、素養の優れている選手が、良い環境でどれだけのトレーニングが積めるかが、こうしたコンタクトプレーを基本とするスポーツの原点になる。大学王者に満足することなく、大学側ができる限りの支援をしたことが、今日の帝京の成果につながっているのだろうと思う。
しかし、帝京にはいまだに批判は強い。かつて早稲田が高校の有力選手を集めたと批判されたが、いまや帝京がその批判を受けている。高校生からすれば、大学のトレーニング、実戦の中で力を付けていけば、トップリーグでもラグビーが続けられる道が開かれるのは、とても魅力的である。だから自然と良い選手が集まってくるのだろうが、帝京が強くなるだけで日本のラグビーが成長できるわけではない。
小学生が、「このスポーツで頑張ってみたい」と思わせる何かがないといけないが、果たして今日の東芝vs帝京にそれがあっただろうか。


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