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写真日乗2017/02/26~天晴れ、設楽!~ [日記]

L1040137ver3
撮影:2017/02/20 於:東京・神楽坂
Leica Q Summilux 28mm f1.4

東京マラソンが行われた。絶好のコンディションのもと、男女とも好記録が出たが、日本選手は、またもや今ひとつの結果に終わった。

男子の優勝者はケニアのキプサングで、記録は国内最高記録の2時間3分58秒。これで4度目の3分台というから驚く。風がなく、気温は午前9時台のスタートゆえに、午後の気温上昇の影響は受けないでゴールできる。ペースメーカーは、3段階で置かれていて、優勝を狙うグループのペースメーカーは、2分54~55秒のというペース設定だ。前半が下りのコースゆえ、10キロの通過は28分50秒。キロ2分53秒で駆け抜けたことになる。このペースで最後までいくとゴールでは、2時間1分代後半という、とてつもないタイムとなるが、さすがに坂を下りきってからは、落ち着いたペースとなった。それでも、十分世界記録を破るペースで進んでいったが、ペースメーカーが30キロで外れてからキプサングの独走となり、ペースが落ちてしまった。
女子はチェプチルチルという、やはりケニアの選手だが、まだ3回目のレースで2時間19分47秒国内という国内最高記録であった。これは高橋尚子の持っている2時間19分46秒とほぼ同タイムという好記録だ。
そうした中で、日本人選手は、男子がMHPSの井上大仁の2時間8分22秒(8位)、女子が京セラの藤本彩夏の2時間27分8秒(4位)で、男子は久しぶりの8分台だが、正直、物足りないし、女子はそもそも評価できない記録である。国会も、男女ともに、世界で戦えるレベルにないことを実証してしまった。
今回から新コースになったが、これは東京観光を意識したコースだろう。浅草に加え門前仲町などを組み入れた。ゴールを東京ビッグサイト前から東京駅前変えたことで、終盤の湾岸エリアのコースがなくなり、風の影響、橋を渡る際の上り下りがなくなった。最後は、日比谷から丸の内の都心で最もきれいな街並みのエリアを走るが、フラットで記録が出やすい。
しかし、このあたりは風が吹くとビル風の影響をもろに受ける。今日はほぼ無風、そのなかで日本の男女選手の記録がこの程度とはさびしい限りである。
しかし、設楽悠太(ホンダ)は天晴れである。敢闘賞を上げたい。ハーフまでキロ3分を切るラップをしっかり刻み、果敢に攻めた。さすがに後半失速したが、それでもうまくまとめて初マラソンでサブテン、2時間9分27秒の記録を残した。日本人トップに入った井上はキロ3分のペースメーカーについて走っていたが、設楽はあえてその前をほぼ独走でラップを刻み続けた。これはすばらしいことであり、東京に向けて大いに期待できる走りだったと思う。
因みに、設楽はフルマラソンの初めてスタートラインに立ったわけではない。国内の有名レースのペースメーカーを務め、20キロくらいまではマラソンというレースを経験している。マラソンランナーの息づかいやストライド、ピッチを間近で見ることで、経験を積んでいたといえよう。その結果が、初マラソンで果敢に攻めるというレースを行えたのだ。駅伝でなお馳せたホープが他選手のペースメーカーになるのは勇気が要るが、これも褒められることである。


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