写真日乗2017/03/14〜人事の季節〜

撮影：2017/03/14 於：東京・銀座
Leica Q Summilux 28mm f1.7 ASPH.

サラリーマンにとって、４月は人事の発令される月である。会社によっては、１月の赴任に向け、12月内示という会社もあるが、だいたい３月、春に人事が内示、異動となるところが多い。

私は、５月に定年を迎えるが、７月下旬の会議までは、今の仕事をすることで合意しているので、４月１日の異動でも大きな変化はないことがわかっている。
それでも、部下たちの移動には気をつかう。毎年、自己申告を出し、異動を願い出ても、それが叶わぬままになっている者は少なくない。その部に居たくとも、長い年月、同じに居れば、異動は余儀なくされる。そこには悲喜こもごもの人生模様が描かれる。
それが宮仕えというものだが、私は今年７月の大仕事が終われば、次は宮使えではない仕事に大きくシフトさせようと画策中である。今も行っている新聞などのコラムやちょっとした写真撮影、それに多文化主義の研究調査など、時間を忘れてできる仕事にすることを考えている。
宮仕えは、基本的に時間で拘束される。もちろん、成果を上げて地位を得、報酬を得るのだが、時間給に近い働き方には、自身の想いを込めることが、時として難しくなる。
時間を忘れ、想いを込めることが、残された職業人生の課題だと考えている。