写真日乗2017/04/14～染井吉野を追う旅は夢？～

撮影：2017/04/14 於：JR東京駅
Leica Q Summilux 28mm f1.7 ASPH.

今日は昼、三島に打ち合わせに行った。大阪を拠点にしている人、浜松を拠点にしている人、そして東京を拠点にしている私がなぜか三島に集まり２時間ほど打合せをした。中身はあえて伏せるが、今年度下半期に、形になってくるのではないかと期待している。

それにしても、日本の春を旅する訪日外国人の多いこと、多いこと。私が乗車した新幹線ひかりの指定席の半分以上が、大きなスーツケースを携えた訪日外国人だった。
日本の四季のなかで最も美しい情景を目の当たりにできるのが、まさにこの季節であり、彼らは桜の名所を訪ね旅をするのだろう。外国人が日本各地の春を楽しんでいる間、日本人は年度初めを迎え、慌しく新しい仕事にとりかかる。とてもではないが、この時期に満開の染井吉野を追う旅などできない。今日の三島での打合せもそうなのだが、日本人の場合、染井吉野の開花が新しいことを始めるスイッチのように作用しているのかもしれない。
昨晩、会食した旧友の二人がそれぞれ、ゴールデンウィークに婦人同伴で海外旅行に出かけると話していた。いずれも10日かけて、欧州の１カ国を選び、じっくりと旅をしてくるとのこと、二人で100万円を超える予算だという。
「ゴールデンウイークの時期、日本国内はどこも人で溢れていて、しかも高い。国内を旅する気には、到底ならない」ともいっていた。日本で一番、美しい季節を楽しむことなく、ゴールデンウィークには海外に行ってしまうのは、とてももったいないことだが、これも４月が年度初めだからだ。
働き方改革が議論されているこの機会にもう一度、働く者が自由に時期、期間を選べる連続休暇取得策を探ってみるべきだろう。そのなかで、学校の夏卒業・秋入学、企業の決算期の変更や秋入社、政府・自治体の会計年度開始月の変更などの大改革も含まれて良いと思う。