写真日乗2017/05/08〜電車遅延とパニック症候群〜

撮影：2017/05/06 於：ラゾーナ川崎
Leica M10 Summilux 35mm f1.4 ASPH.

連休明けの今朝は、JRが大混乱。案の定というか、急病人の救護などきっかけにして電車が止まり、駅に乗客が溢れ、ホーム上の非常ボタンがあちらこちらで押され、まともに動かなくなってしまった。

昔なら、何とか行こうと考えただろうか、今日からは、本部の責任者でもない嘱託の身、自宅に一度戻って、時間をみて出直した。10時過ぎに、再び最寄り駅に行ったが、乗客が少ないながらも電車の運転間隔はまだ不規則で、途中、何度か時間調整などをしていて普段より時間がかかってしまった。
会長秘書を務めているときは、あえて在来線を使わず、遠回りをして新横浜から東海道新幹線に乗って遅れないようにした。それにかかった特急券などは自腹だった。電車が止まっているという理由でも、仕事に遅れることは許されなかった。都心居住も考えたが、わが家計にはマンションを買う余裕などなく、今ほどではなかったが、毎日、JRの遅れが発生しやしないかと気をもみながら、仕事をしていた。
その結果、軽いパニック症候群になってしまった。例えば、順調に走っていた電車が、人身事故等で止まってしまい、車中で身動きがとれず、対応不能になると動機が激しくなり、脂汗がでるようになった。原因が分かれば、何分後に動くというのが分かるのだが、それがなかなか分からないときなどは、居たたまれなく、表現は性格ではないかもしれないが、発狂寸前になった。
それ以降、長時間、閉鎖空間に閉じ込められるような交通機関の利用に不安を覚えるようになった。しかし、それも肩の荷が下りた今は、出勤も無理をせず、「動くまで待とう」という気分にすることが自律的にできるようになり、ほぼ解消している。
今日の場合、ちょうど遅れが出始めたときに最寄り駅に到着し、改札規制が始まっていて長蛇の列となっていたため、あっさりと自宅に戻ったわけである。これも現役の役付きであれば許されないのかもしれない。さびしい感じもするが、それも良しである。