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写真日乗2017/07/12〜まこと切なき企業の破綻〜 [日記]

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撮影:2017/07/08 於:水戸市・偕楽園公園
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東芝の半導体子会社、東芝メモリの売却が難航している。今日、報じられたところによれば、東芝が協業しているアメリカのウエスタンデジタル(WD)による機密情報へのアクセスを東芝側が遮断したことで、カリフォルニア州の上級裁判所が、「東芝に遮断を禁じる暫定的な命令」を出したという。東芝は、命令を不服として控訴するようだ。
東芝としては、WDが東芝メモリの入札を妨害しているとして、WDと共同生産する四日市工場(三重県四日市市)の情報システムなどに対するアクセスを遮断する対抗措置をとったが、それをWDがアクセス遮断の差し止めを求めてこの上級裁に提訴したというわけだ。
東芝としては、1円でも高く、そして自身の裁量権の下で東芝メモリを売却したいところだが、世界レベルの技術と収益力を持つ企業の売却ゆえ、WD側も黙って指をくわえてみているわけにはいかない。
この世界は、技術革新の競争が日夜繰り広げられている。その恩恵は、私のようなアマチュア・フォトグラファーにも及ぶ。NAND型のフラッシュメモリーは、データストレージ用に用いられ、デジタルカメラの高速連写、4k動画、画像処理スピードなどを受け止める。私は、東芝のSDカードを利用するケースが多いが、やはり安定した性能を発揮してくれる。
そうした世界で通用する製品を生産する企業を東芝は売りに出そうとしているわけだ。それで東芝の再生は図れるのだろうか。収益性のそれほど高くない無数の事業を束ね、相互の関連性から新しい製品・サービスをつくり出し、育てることか新生東芝には求められようが、そういう社内協業ができていたら、今のような状況には追い込まれなかったはずである。大幅なリストラで優秀な人材が流出すれば、競争相手の思うツポ、まさに東芝が持つ各事業分野のシェアは、草刈場となってしまう。
企業の破綻は、何度見ても切ない。

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