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写真日乗2017/07/16〜東京交響楽団・川崎定期、その2〜 [日記]

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撮影:2017/07/16 於:水戸市・見川
SONY RX100Ⅲ

後半の「復活」は、まさにノット渾身の演奏だった。

「復活」と通常呼ばれるこの曲に、マーラーが表題をつけていないことは周知の通り。むしろ、英雄の死をイメージしたものとマーラーはこの曲の解説として書き残している。、
第五楽章の歌詞として使用されたフリードリヒ・ゴットリープ・クロプシュトックの賛歌が、イエス・キリストの復活を謳ったものであるために、後年、「復活」と名づけられたようだ。
オルガンやバンダの多用、ソプラノとメゾソプラノ、合唱などが加わるなど、立体感を持たせるための工夫が各所に凝らされた曲ゆえに、なかなか国内オケでも取り上げにくいものだが、ノットはバンベルク交響楽団でマーラーのチクルスを完成させており、音楽監督として、長期の契約を結んだ東京交響楽団ともやり遂げる覚悟なのだろう。
100分近い演奏だったが、その長さを全く感じさせないのは、ノットの統率力のなせる業だが、オケも合唱団も見事なアンサンブル、コーラスに仕上げており、このコンビの大曲は、聞き逃せないと強く感じた。
かつて聴いたチョン・ミョンフン/東フィルの「復活」は、鋭利なナイフで切り込まれた鋭さで曲を構成したが、ノットはブランケットでやさしく包み込むような雰囲気だったと思う。


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