2017/06 短歌作品「人」 [日記]
駐禁のエリアにチャリを置く人の背筋を照らす街灯あわれ
公共の情報コーナー前に立つ幟なぎ倒す正義の人は
見覚えのある男だと思いつつ怖くて見られぬその貌、目付き
かつてともに政策語り合いし人と気づきて納得したるが顛末
複雑にキャリアを重ね最後には社長の傍にて働きし人
あんぐりと口開けバーガー店長はなぎ倒されし幟を見つむ
いつの間にかキャバクラのでき夜の更けて生足あまた並ぶ駅頭
とりあえずテイッシュ手渡す「君の名は」と問い質したき交番前に
玄関のドア引く前に暗がりの郵便受けのなかまさぐりており
回覧板なるものいまだ木製のままで変わらぬこの辺りの人
撮影:2017/06/11 於:横浜市・鶴見
Nikon D500 AF-S DX Micro NIKKOR 40mm f2.8G