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写真日乗2017/01/23~喫煙の非生産性を考える~ [日記]

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撮影:2017/01/22

通常国会が20日に招集された。政府は、2017年度予算案のほか、83本の法案・条約を提出するという。そのなかで、受動喫煙対策の関連法案が含まれている。

2020年東京五輪・パラリンピックに向けた規制強化として、飲食店などでの喫煙を原則禁止とするというものだ。私が住む神奈川県では既に、2010年の4月、学校や病院、商店、官公庁施設を禁煙とし、飲食店、ホテルなどを禁煙もしくは分煙とする「受動喫煙防止条例」を制定している。
もう7年近く前に条例ができているわけだが、実際、小規模な個人事業者が経営する喫茶店や飲食店では、禁煙はおろか分煙も徹底されていないのが実態である。「規制はかけられても、守られない」「守らない事業所が摘発されず、実態は変わらない」という状況が続いているのだ。
私が良く通った駅前の喫茶店では、近くのスーパーの食肉担当者が遅い休憩に午後2時過ぎから小一時間、一番奥のボックス席でタバコをすったり昼寝をしたりして休んでいた。近くに換気扇があって、毎日、特等席として用意されていたような感じだったが、手前の入り口に、ヘビースモーカーの集団がいると、店の真ん中あたりに席を取る私と家内は、完全に燻されることになる。
それでも、その喫茶店の居心地のよさ、サイフォンで淹れるコーヒーの美味しさに惹かれ、週末は必ずといってよいほど出向いたが、「条例があるから、対応してほしい」とはいえないまま、結局、その喫茶店は東日本大震災以降の光熱費の高騰などを理由に店を閉めてしまった。
その後に入ったワインとステーキの店でも、当然、同じ広さスペースなので分煙はできず、さりとて禁煙では客は呼べないということで野放図の状態のまま営業を続けている。夜、ほぼ満席の日もある人気店になりつつあるが、少なくとも私は、紫煙漂う店に入ろうという気にはならない。
最近は、電子たばこがブームになりつつあるが、東京内神田の神田外語学院のすぐ近くに、実店舗がオープンした。若いサラリーマンや学生に狙いをつけた開店のようだが、果たして電子タバコに有害性が皆無なのか、あるいは政府が成立を目指す法律で規制の対象になるかは、分からない。
お金を使い方は個人の自由だが、金を払ってまで健康を害するタバコを楽しみたいという人の気持ちを私はなかなか理解することはできない。大学を出て、現在の職場に入り数年間、多少、タバコを吸っていた時期が私にはあるが、結婚前にあっさり禁煙してしまった。その私から見れば、何も付加価値を生まず、健康を害する喫煙は、非生産的行為である。少なくとも、これからキャリア形成のための自己研鑽が不可欠な若者には、全く必要のないものだと断言できる。受動喫煙という迷惑のかかる側からのアプローチよりも、喫煙することの非生産性を訴えて行く方が、日本国民全体の喫煙率を下げ結果として、公共空有での喫煙の禁止はスムーズに進むように思う。


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