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写真日乗2017/05/11〜日本の世相とテレビ〜 [日記]

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日時:2017/05/04 於:東京フォーラム
SONY α7RⅡ Carl Zeiss Sonnar T* FE 35mm f2.8 ZA

平日午前の番組など、ほとんど見る機会はないが、JRが人身事故などで運転見合わせとなり、仕方なく遅れて出勤するときに、時間つぶしにしてチャンネルを合わせて見てみると、これが誠につまらなく、かえって興味深かったりする。

問題の所在などを理解していないタレントや、なかなか世の中の評価を得られない評論家などが、おそらく安いギャラで出演し、問題の本質を捉えられぬまま言い合って終わりという進め方なのだが、これは今の日本の世相を端的に表しているのではないかと思う。みなしっかり考えることなく好き勝手なことを言って、いろいろなトラブルが頻発する日本社会の象徴のように感じられるのである。
その典型が、日本テレビ系列で放送されている「スッキリ!!」出演の宇野常寛氏ではあるまいか。先日、見ていたらスマホ依存症に関して、「剣玉だって同じ、スマホだから悪いわけではない」という比喩を出任せで話した。スマホ、とりわけゲームの依存は、ドーパミンという神経物質が影響しているということは、すでに研究でも明らかだ。それを知っていたら、そのような比喩は使えないはずである。
剣玉は選手権があるほど、技を高めないと何もできないものである。技の習得のために努力をする。それは、職業能力を高める際にも有用である。
しかし、スマホに技は必要なく、例えばゲームならば、与えられた条件のもとでゲームに慣れていけば、一局面はそのうちクリアできるようになっている。それによって快楽物質のドーパミンが出てまた続けたくなる。そのうち課金される金額が増えていく。LINEでもすぐに返事があったり、facebookでいいね!がたくさんついても、同じなのであろう。
問題は、スマホでは主体性が奪われるという点である、ゲームでもLINEでもfacebookでも、開発者の手のひらに乗ってはしゃいでいるだけである。お金が懐に入るアプリ開発者は別として、何か自分で作り出そうという意識が奪われ、また自身のレベルアップのための勉強、鍛錬に費やす時間が奪われていく。特に、十代の最も重要なときにスマホ依存症になると、万事休すである。

 青年老いやすく学成りがたし
 一寸の光陰軽んずべからず

の一行目はもちろんのこと、二行目も然り。十代でのスマホ依存は、人生の破綻につながっていくことを大人ならば、しっかりと警告すべきなのである。


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