写真日乗2017/08/06〜北朝鮮有事〜

撮影：2017/08/05 於：水戸市・見川
SONY RX100Ⅲ

８月６日、広島の原爆投下の日である。

北朝鮮の核開発が加速し、米トランプ政権がそれを押さえ込もうと、軍事的な動きを強めている。北朝鮮の核開発がどこまで進んでいるか、これほど近くに位置する日本にいて分からない。それは、不気味である。日常の生活は、夏休みに向け淡々と進み、酷暑のなかでも、一見、平和な日々が続いている。
「戦争反対!」と国会前で叫び続けていた若者はどこに行ったのだろうか。半島有事にどのような声を上げようと考えているのか。思考停止は、いかにもまずい。
米国の同盟国である日本の立ち位置は変えられないのだから、米国に追随して、北朝鮮がさらに高度な挑発、軍事的な手段を講じたならば、自国を守るだけではなく、集団的自衛権を行使するということになろう。現政権は、憲法解釈でそれは可能としているので、米軍が攻撃されれば、自衛隊が動かざるを得ず、その結果、日本の領土、領海に北朝鮮の攻撃が及ぶことも想定しておかなければならない。
そういう地政学的なリスクは、じわりじわりと高まっているのだろう。北朝鮮ができるのは、ミサイルの発射だけのようにも思えるが、それをどのあたりに着弾させるかは、十分計算の上で使えるレベルなのだろう。たとえそれに核弾頭が詰まれていなくても、即座に有事という事態が生じる。米朝のにらみ合いという状況を突破する時がいつくるのか、言葉で挑発しあっているうちは、まだその時ではないのだろう。
静かになったその時に、突然、有事はやってくるのだと思う。